【報告】2015年3月(第49回)傾聴仏具配布訪問
【日時】2015年3月28日(土)
【訪問先】宮城県女川町民が暮らす応急仮設住宅
◎午前 新田、新田第2、清水第1
◎午後 清水第1、清水第2
◎合同法要 地域医療センター下献花台(七十七銀行女川支店犠牲者祭壇)
◎追悼法要 荒浜慈母観音(仙台市若林区荒浜)
【参加者】太田、青木、池田、赤城、平野、畠山、阿部、黒崎
【集合】08:00 仙台駅東口
【解散】18:00 荒浜
今回訪れた新田仮設住宅では、ちょうど住民の会合が集会所で行われていたこともあり、
お留守のところが多く、その会合や仕事などで外出されていない方のところへ訪問する格好となりました。
また、すぐ近くの清水仮設住宅へも訪問しました。お線香と『KTSK通信』を配布しつつ、お話をうかがいました。
しばらく続いている好い天気のこと、新しい女川駅と温泉施設のことなどがきっかけの話題になりましたが、
4年前の駅付近の惨状が思い返されたり、また2年後には新しい家に移る予定だがそれまで生きられるか、
という不安も耳にしました。お線香を手にすると、
外へ出るのが億劫だったがこれから一週間遅れのお墓参りに行こうと思う、と話す方もいらっしゃいました。
今ここで私は何ができるでもなく、ただお話に耳を傾け、
お気持ちに寄り添うだけですが、それすらもちゃんとできているだろうかと反省させられます。
一方で今回、3人のメンバーが仮設住宅訪問に初参加でしたが、とても頼もしく感じられました。
昼食は今回も高白浜の「果樹園カフェ ゆめハウス」(http://onagawa-umineko.jp/)で
定食をいただきました。いつも温かく迎え入れていただき、つい長居をしてしまいました。
そして今回は合同法要に加えて、志を同じくしつつも道なかばにしてたおれた仲間の追悼法要を、
仙台市若林区荒浜で行いました。訪問先で、何度か「ありがとう」という言葉をいただきました。
そのお気持ちをそっくりそのまま振り向けるつもりでひたすら祈りました。
武藤さんから今回の参加者へカンパをいただきました。遠田さん、
武藤さんらから白檀入りお線香の寄付(聖花園さんに発注)を、赤城さんからも
お墓参り用のお線香の寄付をいただきました。ありがとうございます。
次回の訪問は4月26日(日)、コーディネーターは遠田さんです。
(黒崎)
==============
昨日ご参加の皆さま、
お疲れ様でした。ありがとうございました。
黒崎先生、お世話になりました。
皆様に支えられ活動できることを実感しております。
自己鍛錬ももっと必要だなとも感じております…。
最大限に意識を使いながらもやはり、感性を開くことが大切だとあらためて思いました。
FBのほうにも書かせていただきましたが、目に見える街の復興とはうらはらに仮設での生活が続き、
取り残されていくような気がするとおっしゃっている方がいらっしゃいました。
きっとそんな気持ちの方は多くおられるのでは、と察します。
復興祭りには3万を超える人が来たようだけ れど、一気に去っていく、と。
怒ったような悲しげなお顔をしてらっしゃいました。
震災後からの心身の不調を切々と訴える方の率の多さにも心が痛みました。
それから、集会の場には出てこない方々がどんどん引きこもってしまう、と
同じ仮設住宅の方が心配されていて、私たちの活動について、
「ありがたい、お願いします」とおっしゃっていました。
私は、お経はあげられませんし無力だなと思いつつも、
お仏壇に手を合わせるだけで、ほっとしてくださることがあり、そこからお話が始まる。
心を込めること、やはり気持ちの問題だと感じました。
また、活動中に他の参加者の方から学ぶことが多いです。
私の場合、普段、震災について語り合う環境にないせいもありますが。
自分の中での考え事は、現場での時間と交流の中で変化していくこともあるのですね。
また皆さまと御一緒できることを楽しみにしております。
弥生神社
池田奈津江